チチ
先日、押入れをゴソゴソしていたら、
たくさんの写真の中に、
セピア色の小さな写真が
たくさん出てきました。
父や母が写ったものでした。
父は昭和初期生まれで、
強くたくましく、我が道をガンガン行く
圧の強い人でした。
「愛媛の田舎から、スーツケース1つで
出てきたんや」
というのが、父の口癖で、
ダンプカーの運転手として、朝の4時とか5時とか出て行って、よく働く人でした。
外ヅラが良く、多趣味でたくさんの友人がいました。
釣りや猟などに友人と出掛けては、ウチで振る舞い、よくお酒臭いおじさんたちでわが家は賑わってました…🍺
その分、母は耐え忍ぶ日々だったと思いますが…😅
朝早く出かけるため、帰りが比較的早い仕事だったので、
私は夕方、父が帰るのを見計らって、よく道路脇で待っていました。
そうすると、帰ってきた父が私を見つけ、ダンプに乗せてくれました。
よじ登って、運転席から、助手席に移してもらい、高い位置から見下ろすと、
なんとも見晴らしが良かったのを覚えています。
汗とタバコと軽油などの、車内の独特の匂い
ゴーーっと唸るエンジン音など、
異空間で楽しかったなぁ。
外ヅラはいいけど、家ではえらそうで
厳しかったので、
父のことがキライな時もありましたが、
今では尊敬もしています✨
1人で家長としての責任を背負っていただろうし、
遅くにできた娘を守ろうと必死だっただろうし、
体力勝負の仕事だったから、身体も徐々に
しんどくなってきてただろうし、
色々大変だっただろうな…と、
自分が働き出して、家族を持って、ジワリと分かるようになったた気がします。
そして、強気で社交的で行動力のある父の血を
引いてるなぁと思うことが時々あります。
父は私が社会人になる前に他界していますが、
今なら、父と色々話できただろうなぁ
意見聞いてみたいなぁ…とよく思います。
「アホか、そんなんこうしたらええねん!」
と、怒責を浴びせられそうで怖いですが…
父に怒られないように…、
いや、何を言われても、自分はこれで良かったと
真正面から言えるように、生きていきたいと思いました✨
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