震災の話② 外へ
冷蔵庫や食器棚が傾き、その向こう側の窓に
たどり着けず、
外の景色が見えません。
当時私が住んでいた家は木造の二階建て。
間取りは6畳和室+2畳の台所とトイレで
和室の窓は1箇所だけど、裏の家の壁しか
見えません😅
台所の窓はすりガラスになっていて、
開けなければ、外の景色は見えず
冷蔵庫と食器棚が行く手を阻み、
外の景色は見えませんでした。
電話はもちろんつながらず、電気もつかず、
少し目が慣れた暗闇の中で、片付けたり
外に出る準備を始めました。
懐中電灯で部屋の中を照らしながら、
身の回りのものや、勉強道具(連休明けにレポート提出予定がありまして)
お正月に行ってきたばかりのディズニーランドのお土産のチョコクランチを
カバンやポケットに突っ込みました。
すると、外から声が…
「大丈夫ですかぁ?」と
外から、こちらに向かって懐中電灯で
灯りを向けてくれています。
私はありがたいお言葉なのに、
あまり緊迫感ない感じで、呑気に
「だいじょ〜ぶですぅ〜」と、
灯りを照らし返してしまいました。
すると、すぐに、外にいてた方もいなくなってしまいました。
(きっと、近所の小学校の避難所に行かれたんだと思います)
用意ができて、外に出ようと思ったら、
家がゆがみ、部屋の引き戸が開かず
出れません…
そこで、奇跡的にそばに落ちていた
ドライバーセットーーー!!!✨
コレが、役に立ち、鍵が取り付けられていた
金具のネジを取り外すことができたのです✨
小さな小さなネジを外し
大切に保管。
(注:ボロ家だったので、ウチだけが大惨事になっていると思っていた)
玄関に行くと、土壁が崩れ落ち、
靴は土だらけ、
ドアは傾いて半開き状態でした。
ドアを押し開け、外に出ると
😳😱😨😳😱😨😳😱😨
目の前の家や隣の大家さんの家は
1階が潰れ、2階が1階になっているし、
隣の文化住宅は辛うじて建っているものの
階段は落ちて使えない状態。
この一角から出るための小さな道はがれきで
塞がれていました。
(写真は本のもので、私の家の近所ではありません)
そして、先日のエピソードで書いていた
雨の音は
雨ではなく、水道管が壊れて、
水が流れ続けている音でした。
…つづく
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